面接に役立つ情報

Q. 面接会場に到着するのはどのくらい前がいいのでしょうか?服装などの注意点はありますか?
A. 面接会場への到着時間は、約束の時間の5~10分前に到着するようにして、遅刻することは絶対に避けてください。
また、やむをえない遅刻である場合でも、必ず事前に連絡を入れるようにして下さい。服装は、スーツであればまず問題ありません。
ただ、男性の場合はネクタイや襟元、女性の場合は、髪型やお化粧の乱れなどに細心の注意してください。
面接現場近くに早めに到着して、トイレの鏡などで身だしなみのチェックを行ってから会場に着くようにするのが好ましいでしょう。
Q. 面接で「聞いてはいけないこと、言ってはいけないこと」はありますか?
A. あまり正直に伝えたくない自分の事情を伝えなくてはならないときに、この疑問が湧く方が多いようです。
このような状況に遭遇したら、まず前向きな姿勢を示す表現に変えて伝えることが好ましいです。
例えば、もし今までの職場のことを過剰に悪く言ったりすると、面接官に逃げるために転職活動を行っているのかな?等と思わてしまったりしますので、「これからは、今までの職場ではできなかったことを御社では実現させていきたい」などの表現に変えると、前向きな姿勢が伝わりやすいといえるのでないでしょうか。
未経験の仕事への転職の場合、仕事に対する憧れをいくら語っても、面接官の印象には残りにくいといわれています。
なぜ、その仕事に就きたいか、自分が働くことでどのような貢献ができるかということを論理的に説明できるようにしておいてください。
自分の要望を伝えるときは、職務内容などに関わることなら確認事項として話すのは問題ありませんが、給与や福利厚生など、自分の利益にかかわることに関しては、余り現状離れしたことを伝えると欲張りと思われる可能性もあるので注意してください。
そのようなことは、実際の交渉段階に入ってから確認するのが望ましいでしょう。
どうしても不安でそのようなことがどうしても聞きたい場合は、「お伺いすべきかどうか迷ったのですが…」などと断りを入れた上で確認し、相手に与える印象を和らげるようにしてください。
Q. 面接する方は求職者のどこを見ているのでしょうか?
A. どこを見るかは企業やその職種などによってさまざまになりますが、求職者の年齢によって共通している点はあります。
20代であれば潜在能力を含めたその方の資質、30代に入ってくるとスキルや経験が重視されるといわれていますし、40代以上になるとマネジメント能力が重視されるという傾向が伺えます。
また、求職者の本来の姿を短時間で確認する方法として、「圧迫面接」というものがあります。
圧迫面接は、回答の内容以上に応募者の表情や口調、しぐさ、態度などをチェックし、嫌なことを言われてすぐに顔に出るかどうかなど、対人関係で問題を起こす可能性を計っていると考えてください。
Q. 面接となると緊張してアガってしまうのですが、どうすればいいでしょうか?
A. まず注意してほしいのは、あまりうまく話をまとめようとしないということになります。
緊張するのは、普段の自分よりも良く見せたいからで、聞かれたときに必ず言おうと思っていた内容を完璧に答えようとか、ミスがないように注意して答えようなどと考えると、一層緊張するものです。採用する側は、話がうまい人を欲しているわけではありません。
応募者の能力、経験、人間性を総合的に評価するために面接を行なっているので、真摯な態度で臨んだほうが、あなたという人間を理解してくれるはずです。
逆に、企業に自分を見定めてもらうのではなく、自分が企業の見学に来たと考えてみるのも一つの手です。
また、応募者の方から先に「申し訳ありません。少し緊張しています」と言うと、場も和みますし、少し落ち着くこともできるのではないでしょうか。
Q. 前職の退職理由はどのように伝えればいいのでしょうか?
A. 退職理由が人間関係であったのならば、面接官は自社でも同様の問題が起きるのではないかと懸念します。
前職ではできなかったことが、応募企業では可能なのではと思ったといった内容に変えて伝えるのが望ましいです。
業務内容や仕事の量に原因があるならば、当時の勤務状況とそれを改善しようと試みたことを端的に伝えることも大事ですし、応募企業では、その経験を生かしどのように活動したいかをアピールするようにしましょう。
給与が退職の理由の場合には、実力を正当に評価してもらえる企業で、強みを発揮したいと思ったといった伝え方をするとよいでしょう。
ただ、できる限り待遇面や企業体質の不満を退職理由にするのは避けたほうがよいと思われます。
ほかに、病気が原因、もしくは精神的疲労などが理由の場合は、今現在は業務に支障がなく、応募企業で頑張りたいという気持ちで臨んでいるのであれば、正直に話す必要はありません。精神的な部分は、環境によって移り変わっていくものですので、例えそれが退職理由であっても、現時点で意欲があるなら、別の前向きな理由に置き換えて話しましょう。
Q. 圧迫面接って何ですか?
A. 圧迫面接とは、面接する方が応募者の本質を見抜くために、わざと答えにくい質問や不快感をあおる質問をする面接技法のことをいいます。
多くの場合、採用したいと思わない応募者に突っ込んだ質問はしないということを踏まえて、そこで感情的にならず冷静に対応するように心がけてください。
嫌味や皮肉を言われたとしても、感情的(表情にも出さない)にならないようにし、面接する方の言葉を肯定したうえで、自分の意見を述べるようにしましょう。
間違いを指摘されたら、素直に謝ることも大事です。
Q. 圧迫面接の対処法ってありますか?
A. 大事なポイントは、面接官が何と言おうとムキにならないで冷静に応対することになります。
例えば、転職回数が多いなどとイヤミな口調で言われた場合には、「ご指摘のとおりですが・・・」と、まず面接官の指摘を肯定した上で、自分の考え方を落ち着いた態度と口調で主張してみましょうい。
ケンカをしにきているわけではないので、逆に面接官が真剣に採用を考えていると捉えてみると、圧迫面接を行なう理由も納得できるでしょう。
企業が応募者を選別するように、応募者も企業を選ぶことができると考えてみましょう。
真剣に面接官が採用を考えて応募者に厳しい質問をしているのか、それとも単なる嫌がらせなのかを判断してください。
もし、嫌がらせだと判断したのならば、選考を辞退する選択肢もあると頭に入れておいてください。

面接時の身だしなみ&注意点

身だしなみチェック
直接の合否判断とまではいかなくとも、決して軽視できないのが面接での身だしなみです。
面接では清潔感や好感ある身だしなみが大原則になります。面接官がどんなところに不快感を覚えるのか、注意すべきポイントをチェックしてみましょう。
頭髪
頭髪の乱れはだらしなく見えます。
セットして清潔感のある印象を心がけましょう。
髪の伸びすぎにも注意しましょう。
ひげ
無精ひげでは減点されることもあります。
キレイに剃ってすっきりした印象にしましょう。
メイク
メイクは派手にならないように、ナチュラルメイクを心がけましょう。
香水の匂いが強すぎるのもあまり良い印象を与えません。
ネクタイ
ネクタイの汚れや曲がり・緩みも要チェックになります。
派手すぎる柄も避けておきましょう。
シャツ・スーツ
当然、スーツとシャツのしわや汚れは論外です。
あらかじめクリーニングに出してパリッとしておきましょう。
アクセサリ・小物
派手な時計やアクセサリは避けるべきです。
身につけるなら控えめなものでまとめておきましょう。
スーツをキレイに着こなしても、靴が汚れていては台無しになります。
はきなれた靴をキレイに磨いておきましょう。
姿勢・目線
自分の姿勢は意外と気づかないことが多いです。
足を組んだりはもってのほかですが、猫背の人は要注意です。
椅子の背もたれに寄りかかると姿勢が悪くなりがちですし、話すときに目を合わせられない人はそもそものコミュニケーション能力を疑われることもあります。
どんなに苦手でも面接官とは適宜視線を合わせるよう心がけてください。
明るくいきいきとした表情も大事な要素になります。
考えなければ、答えが出てこないときの視線は、面接する方の肩のあたりがオススメになります。
話す速さ・声の大きさ
早口すぎたり、小声すぎはマイナス評価を受けがちになります。
落ち着いて意識的に普段よりゆっくり、ハッキリ話すように心がけましょう。
声の大きさも重要ですので、元気よく、ハキハキとした応対で、感情をつけて抑揚をつけるように心がけてください。
クセ
はじめは緊張しているので心配はありませんが、雰囲気に慣れてきたころに出やすいのが、日ごろのクセになります。
必要以上に髪を触ったり貧乏ゆすりをしてしまうなど、自分のクセを把握しておくことも大事になりますので、一度、友人など周辺の人に聞いておきましょう。
言葉じりなど会話中のクセも意外と目立つので、注意しましょう。
言葉遣い
敬語の間違い、崩しすぎな言葉遣いは予想以上に印象が悪いものですので、普段から気をつけて正しい言葉遣いを身に着けておくことが大事になります。
思いがけず面接官と話が盛り上がっても、ビジネスの場にふさわしい言葉遣いで応対してください。
尊敬語と謙譲語の誤用はよくあるケースですし、差別的な表現、適切でない表現にも注意しましょう。
常識・マナー
携帯電話は、マナーモードでも着信があれば集中力が途切れる上、何度も繰り返されると面接官からも悪印象になるので電源を切っておきましょう。
寝不足だと、充分なパフォーマンスもとれません。
受付からが面接と考え、待合室でも落ち着いた態度をとりましょう。
丁寧に話そうとすると、身内敬語といったミスもありがちになるので注意しましょう。
少しでも面接に遅刻しそうな時は、それが判明した段階で速やかに連絡をとるのが、最低限のマナーです。