環境を整えて!

環境を整えて!
大人の世界の常識や社会通念というものを基準として子どもを育てようとしていると、
立派に育てなければならないという気負った思いが先走り、
未完成な子どもの行動を許容しようとするゆとりを失ってしまうこともあります。

大人の世界の常識や社会通念に基づくのではなく、
子どもの生命の法則に基づいて子どもを理解し、
援助する道を見出すことができれば、
いい子どもを育てようという力みがなくなり、
ゆとりが生まれてきます。

ゆとりが生まれてくると、子どもの生命の法則、
つまり敏感期の要求がわかってきて、
それを大切にしながら環境を整えていく事ができるようになります。

大人が、生命の法則を理解し、援助する方法を学び、やってみるうちに、
日常生活の中で、援助してあげ、何回も繰り返し、大人が自分で「して見せて」、
子どもが自分のことは自分でできるようにしてあげるということはとても大事なことになります。

子どもが実力と自信をつけていくのと並行して、
大人もますます教育の核心に迫っていくことになります。

どのように環境を整えていけば良いかとか、やり方を、
「して見せる」といったことを意識して生活を続けて行く地道な努力が、
本当に報われるものだといえるのではないでしょうか。