使い心地が良い!
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子どもは、やっと片言の言葉を喋り始める時、
まず喋って主張するのが「自分で!」と「する!」という叫びで、
自分の身の周りのことを自分でやりたいと切望します。
自分でやりたいという事は、随意筋肉の調整期といって、
自分の意志通りに動けるように筋肉調整をする時期だからという事が理由になります。
自然のプログラムに従って、子どもは自分の意志で動きたいと叫んでいるのです。
その子どもの願望に報いるためには、
どのような配慮、準備をすれば良いかという具体的な方法を
知っているのと知らないのとでは大違いになります。
知らなければ、子どもの主張を聞き逃してしまって、
大人が代わりにやってしまったり、
イライラして怒鳴ったりしてしまいますが、
逆に子どもがひとりでできるように環境を整える方法を知っていれば、
ちょっとした配慮で子どもが積極的になったり、
自立する姿を目撃することができたりして、
子どものもつ力に感心して、
親としてもより工夫をしてみようという意欲も湧いてきます。
子どものサイズに合わせた、掃除道具、例えば雑巾やほうきなどを与えて、
いつも見える場所に置いてあると、誰にも促されることなくても、
自分でサッサとその掃除用具を取りに行って、きれいに掃除するでしょう。
掃除道具が大人の使うサイズのものであると、どんなに近くにあっても、
自分で後始末ができないと最初から思っているので、決して自分ではしようとは思わないようです。
子どもは、自分がこうしようと思ったときに、それができるような環境が整っていると、
自分で冷静に状況判断して適切に行動するようになります。
このような習慣を身につけた子どもは、
小学校以降の段階で自立した行動が目立つようになるようです。
幼児期に自立を促す環境や教育が大事であるという事を証明しています。
大人は環境に応じて変ることができますが、
自然の法則に従って成長を続けている最中の子どもは、
環境が子どもの要求に完全に一致していなければなりません。
ただ、子どもの欲求に一致するということは、
子どもが喜ぶことに迎合することとは異なります。
例えば、テレビやビデオ・DVDを消すと大泣きをするので、
つけたままにしておくという行動は、
子どもに迎合することとなるのでその対応は間違っていることになります。
モンテッソーリは、
「時代の流行や大人中心の生活環境に流されるのではなく、
子どもの成長に適合した良い環境を整えるためには、
子どもの生理学的な事実やそれに対応する条件などを科学的に研究する必要がある」
と言っています。
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