知性の働きの原点

知性の働きの原点
モンテッソーリは「知性の働きは、区別すること」と言っています。

そして、知性が働く時に人間の活動は「自発的」になることに着目し、
子どもが扱う物には「分ける」「合わせる」「くらべる」「集める」
などができるようにして、子どもがいつも知性を働かせることが
できるように援助しました。

そして、子どもは知性を働かせるときに、深い充実感を味わい、
生き生きと自分から活動を発展させていくことに気づきました。

「同じ」を発見して喜ぶのは、1歳の終わりごろから始まり、
子どもは「同じ」ものを発見すると、
それを他の物から「区別する」ことにつながっていきます。

「知性の働きの原点は同一性と区別だ」と言うと難しく聞こえてしまいますが、
人間は生まれて1年もしないうちに、知性を働かせ、
それが内面から溢れ出る喜びや自発性、他の人への思いやりという人間としての
品位を生み出すと考えられます。