黙って、ゆっくり、行動で教えて

黙って、ゆっくり、行動で教えて
子どもに対するときは、「口先だけではなく、行動で示そう」
という言葉はなぜか忘れてしまいます。

「口ではうるさく言っていたのに、教えていなかった」
という事が多いようです。

「ゆっくり、して見せながら教える」などという事は
思いつかないという事が当たり前になってしまうようです。

口先で言うのではなく、
「行動で、ゆっくり、黙って、して見せて、教える」という事は、
聞いてみれば特別に難しい事ではないようですが、
幼児期の子どものためには重要な教育技術なのです。

もちろん、子どもが全く反応してくれない事もあります。

興味を示さない時には、「反省」してみるか
「忍耐」するかのどちらかが必要です。

「反省」とは、子どもが本当に「やりたがっている」こと、
「難しくて困っている」ことを見極めて、
「して見せる」ことで手伝おうとしたかという事です。

こちらから一方的に、時として強引に「して見せよう」と
したのではないかを反省してみて下さい。

「忍耐」とは、子どもが興味を示さず見ようとしなくても、
子どもの前で何回も何回も、同じやり方で「して見せる」ことです。

例えば、片付けの仕方、机の拭き方、のような毎日する動作を、
ある時は意識して見るように促し、
ある時はさりげなく子どもの前で丁寧に見せ続けたりすると、
ある日突然かもしれませんし、少しずつかもしれませんが、
子どもは見たとおりに実行するようになります。