「やり方」を教えて

「やり方」を教えて
毎日の生活で仕事を抱えていて、子育てに追われていると、
子どもに対して八つ当たりではありませんが、
「何度言ったらわかるの!」や「どうしてできないの?」、
「すぐにこうしなさい!」など、
マイナスの言葉で叱ったりしていることはありませんか?

さらに、このような言葉を子どもに常に投げかけていると、
子どもも大人の口癖に慣れてきて、その場限りの反応をするだけになって、
全く改善されないのではないでしょうか?

人間には、随意筋と不随意筋という2種類の筋肉があり、
随意筋は自分の意志で動かす事が出来る筋肉の事をいいます。

子どもが「自分でする!」と叫び始めたころには、
まだ、この随意筋は自分の意志で動かす事ができません。

「やりたい」と強く思っているのですが、
どのようにすればできるのかわからない状態、
つまり「やり方」がわからない状態になっていると考えられます。

このような時には、大人は子どもに
「やり方」を教えてあげなければなりません。

子どもに対して、教えるということは決して簡単なことではありません。
子どもにわかるように教えるには、当然、
口で言うだけでは理解してもらえないと考えましょう。

子どもには「してみせる技術」が必要となります。

大人ではできる事でも、子どもはできなくて当たり前がという事を忘れていませんか?

できると考えているので、「どうしてできないの!」と次第にイライラしてきて、
叱ってしまうのではないでしょうか?

そうなると子どもは泣いて「ごめんなさい」を繰り返すだけになってしまいますし、
叱りはしませんが、できないのを見て「いいんだよ、してあげるから」と
ニコニコ顔でやってしまうという行為も、
大人の日常の生活のリズムに子どもを容赦なく巻き込んで、
やりたいという子どもの権利を奪ってしまう行為だという事に気づいていますか?

「やり方」さえしっかり教えれば、
どんな子どもでもできないという事はまずありません。

「できない」のではなく「やり方」がわからないだけなのです。

こどもの前で実際に「こうするんだよ、わかるかな?」と実践してあげる、
「してみせる技術」を行うと大人の方にも待つ余裕が生まれてきます。

子どもの思いに寄り添って、わかるように「やり方」を教えてあげましょう。