保育士等における現状(1)

11月9日に保育士等確保対策検討会が行われ、その中で保育士等における現状について報告がされました。

その報告によると、平成27年9月の段階で、全国では保育士の有効求人倍率は1.85倍となっています。

中でも、東京都は全国で最も保育士の有効求人倍率が高くなっていて、今年の8~9月では5倍を超える状況となり、過去最高だった平成26年12月~平成27年1月の求人倍率を超えているとの事です。

首都圏の保育士の有効求人倍率を昨年の9月と今年の9月を比べてみると、東京都は4.07から5.44倍へ、神奈川県は1.83から2.85倍へ、埼玉県1.66から2.68倍へ、千葉県1.27から1.88倍へと軒並み上昇しているのがわかります。

実際に保育所に勤務している保育さんの数の実人数ベースの推移は、毎年少しずつではありますが増えているようで、平成25年時点において、42万7千人が社会福祉施設等(うち40万9千人が保育所)で勤務しており、そのうち約8割の方が常勤で勤務しているという事です。

ただ、経験年数を比べたとき、経験年数が低い層の保育が非常に多くなっており、7年以下の保育士さんが約半分を占めている状況になってるようです。

離職率は全体で10.3%、私営保育所においては12.0%となっているとの事です。

保育士として登録されている方の数は約119万人ですが、そのうち社会福祉施設等で勤務されている方は、約43万人、逆に社会福祉施設等で勤務していない者、いわゆる潜在保育士の方は約76万人となっています。