子どもの睡眠障害

睡眠不足が招くものは、
成長の遅れ、食欲不振、集中力の低下、注意力の低下、
眠気、疲労感(直ぐに疲れる、疲れやすい)などをもたらします。

子どもの場合は、眠気というものを上手く意識したりコントロールしたりする事ができないので、
イライラしたり、衝動的な行動にでてしまったり、
落ち着きがなくなって常に動き回ったりという行動に出てしまうという事も珍しくないようです。

子どもの睡眠障害の代表的なものは睡眠時無呼吸症候群があり、
その主な原因は、アデノイド(鼻と咽の間にあるリンパ組織で、咽頭扁桃ともいいます)と
扁桃肥大になります。

3歳児~6歳児に最も多いという事ですが、
どちらかといえば肥満体型の子どもより、
痩せ型の子どもに多いのが特徴となっているようです。

睡眠時無呼吸症候群とはどのような症状かというと、
夜間のいびきや、無呼吸・睡眠中の陥没呼吸・起床時の不機嫌などが見受けられるようです。

3歳児~6歳児くらいの年の時は、
習慣的に昼寝をする事が少なくはないので、
落ち着きのない行動や衝動的な行動、
学習障害などが見られることが多いといわれています。
治療としては、アデノイド切除術や扁桃摘出術がきわめて効果的と言われています。

他に子どもに見られる睡眠障害といえば、寝ぼけやおねしょ(夜尿症)があります。
寝ぼけは睡眠時随伴症のひとつで、
睡眠時遊行症と睡眠時驚愕症が代表的なものになります。

睡眠時遊行症とは、寝ぼけていて、
起き上がって布団の上に座るだけといったものから、
ドアに向かって歩き出したり、ドアを開けて外に向かって歩き出すなんて事もあり、
その症状は様々、人それぞれといっても過言ではないようです。

睡眠時驚愕症は、その特徴といえば叫び声との事です。
恐怖に引きつる顔や、目を見開いた顔、多量の汗をかいたり、
荒々しい呼吸になったりを伴うようです。

遺伝の影響を受けているものもあるようですが、
子どもの発達に伴う一過性のものであったり、
心理的なストレスからくるものではないかと考えられているようです。

危険のないように見守ることが一番の対応方法のようですし、
多くは思春期を迎えると消失するとの事です。

睡眠時遺尿症とは、5歳児以降になって、
週に2回以上おねしょをしてしまう事をいいます。
5歳前ののおねしょというのは、
病気などではありませんので、安心して大丈夫です。

おねしょはストレスによって生じたり、
悪化させる事があるので、焦らず・怒らずが基本の対応策になります。