子どもの頃に矯正される利き腕

利き足を直されるという話はあまり聞いたことはありませんが、
利く腕は、左利きだと、子どもの頃に直されたという話は聞きますよね。
なぜ左利きを右利きに矯正させるような風習があるかといえば、
一つには古からの宗教の教えがあるようです。
おそらく、矯正させる側にはそんなイメージを持っている方は少ないと思いますが、
古くからの風習の中で、本人も知らないうちに、
左手は、不浄の手、悪魔の手などといった、
ネガティブな要素を知らず知らずのうちにインプットされている可能性があるからではないでしょうか。
また、現代の世界では、右利き社会と言っていいほど、
日本語や、大型の機械、工具、電車の自動改札口など、
ありとあらゆるものが右利きに都合の良い仕様となっているため、
左利きの人にとっては、とても生活しにくい状況になっているので、
右利きに修正しようと考えられているという事があるからではないでしょうか。
子どもの頃は、無意識ですが、使いやすい手を使っている、
機能的に優れているのをわかって使っている事と思います。
ですから、無理やり矯正しようとすると、ストレスが溜まって嫌な事だと思ってしまいます。
文字を書く勉強の時に、左手で書いている時に、
矯正しようとすると、ストレスが溜まり、
勉強そのものが嫌な事という錯覚がおきてしまう可能性もあるのではないでしょうか?
無理やり矯正するのではなく、楽しんで矯正させる事ができるように、
矯正させる側も気をつけて、両方使えると便利と思わせるくらいの気持ち、
長い時間をかけて徐々に矯正していく事が大事になるのではないでしょうか。
利き腕を怪我してしまったときなどは、必要に迫られるので、
一生懸命、利き腕でないほうで練習をします。
練習すれば利き腕でない方でも、字を書いたり、
箸を持って食事をするようにできるようになります。
本当は、どちらでも練習すればできるようになるのかもしれません。
あくまで、利き腕というのは、感覚的なことなのかもしれませんね。