幼児期の運動に関する指導参考資料(第1集)

文部科学省は、
4月28日にガイドブック「幼児期の運動に関する指導参考資料(第1集)」を作成して、
ホームページ上に公開しました。

「幼児期の運動に関する指導参考資料」の内容は、
全国の保育施設の実践例や事故事例などを紹介して、
幼児期の運動として望ましい保育活動について伝えているものとの事です。

これは今から3年前の平成24年3月に取りまとめた「幼児期運動指針」を定着させる事と、
その実践を促進させる事が目的になっています。

「幼児期運動指針」を踏まえた保育施設におけるプログラムの研究開発と成果を、
指導参考資料としてまとめたものになっています。

指針よると、幼児期の運動に関しては、
「多様な動きが経験できるようにさまざまな遊びを取り入れる」
「楽しく体を動かす時間を確保する」
「発達の特性に応じた遊びを提供する」という3つのポイントが大切になるとされています。

3つのポイントを踏まえた全国の保育施設の活動事例について、
写真やイラスト入りでくわしく紹介していて、その活動を通じて、
研修会や学習会でプレイリーダーを育てていこうと取り組んでいる事も伝えています。

幼児期の事故事例と対策については、
実際にあった事故の例も交えて、
防止対策を解説しており、「
遊具・園庭の日常安全点検表」
「保育施設・保育者のためのチェックリスト」
「ヒヤリチェックシート」「ヒヤリマップ」の作成例も掲載しています。

文部科学省では、ガイドブックで紹介している遊びを参考にして頂き、
それぞれの保育施設の実態に合わせて工夫してみてくださいと、
冊子の活用を呼びかけています。

まだ、物事の善悪がしっかりと判断できるまで成長していない幼少期では、
近くにいる大人の役割が重要になってきますよね。

もちろん、悪い事をしたときは注意をしなければなりませんが、
その注意の行い方ひとつでも、細心の注意を払わないと、
せっかくの探究心や楽しいことが、とても嫌な事になってしまったり、
悲しい気持ちになってしまったりして、
逆効果になってしまうなんて事もないとは言えませんからね。

子ども一人ひとり、体だけでなく心の成長のスピードも異なるので、
その子、その子にあった接し方を上手にしていかなくてはならないので、
運動に関する資料もケースバイケースに合わせて利用されることが
大切になるのではないでしょうか。