認可外保育施設の現況

3月末に厚生労働省が平成25年度の「認可外保育施設」の現況を
まとめたものを発表しました。

これは、都道府県、政令指定都市、中核市(以下「都道府県など」といいます)が実施した、
平成26年3月31日現在の指導監督状況の報告を集計し、取りまとめたものとの事です。

「認可外保育施設」を説明すると、
児童福祉法に基づく都道府県知事などの認可を受けていない保育施設のことをいい、
このうち、
①夜8時以降の保育、②宿泊を伴う保育、③一時預かりの子どもが利用児童の半数以上、
のいずれかを常時運営している施設については、「ベビーホテル」という事になっています。

認可外保育施設の総数は、7,939か所で前年度比105か所の増、
内訳は、ベビーホテルが1,767か所で前年度比51か所の減、
その他の認可外保育施設は6,172か所で前年度比156か所の増となっているとの事です。

また、入所児童の総数は203,197人で前年度比2,476人の増となっており、
内訳は、ベビーホテルが32,984人で前年度比1,527人の減、
その他の認可外保育施設は170,213人で前年度比4,003人の増となるようです。

なお、この調査では、「認証保育所」などの地方単独保育事業の施設も対象に含みますが、
事業所や病院が従業員のために設置する「事業所内保育施設」は含んでいないとの事です。

共稼ぎの世帯で考えると、なかなか認可保育園に子どもを預ける事ができずに、
また、認可外保育施設に預けることが可能なケースでも、
保育料金が高額になってしまいそうなケースも考えられ職場復帰が難しいケースもあります。

事業所内保育施設は、子どもを安心して預けれて仕事ができるという点で、
今後、企業が取り組まなくてはいけない問題なのかもしれません。

また、看護師さんなどは、シフトが不規則で、しかも夜勤などがあるため、
働きながら子育てをする事が大変で、今までは、親や兄弟、親戚などの力を借りて、
子どもの面倒を見てもらいながら働いていいたりという話をよく聞きました。

働きながら、子どもを保育園に預ける事は非常に困難でしたが、
最近では、病院も看護師さん不足に悩まされていることもあり、
院内保育施設を設置して、看護師さんに安心して働いてもらえるような環境を提供しています。

確かに、一人退職者が出てしまったら、
新しい看護師さんを探すのも大変な時代になってきた事を考えれば、
看護師さんの子どもを預かり、安心して働いてもらう、
離職する事なく働き続けてもらえるような環境を充実させる事が
大切だということになるのは当然の結果かもしれませんね。