練馬区の試み 〜私立幼稚園での長時間預かり保育〜

来月の4月から、東京の練馬区では、
長時間の預かり保育を行う私立幼稚園を独自に認定して、
運営費を補助する制度を始めます。
幼稚園には年齢的には3歳から通園が可能となり、
保育も行う幼稚園に通わせたいという、
就業している親からの要望に応えるという形になります。

例えば、園児25人を対象に、預かり保育を11時間行った場合には、
人件費などの運営費として、年、最大で約510万円を補助するという事です。

長時間の預かり保育をして、
運営費を補助する制度を活用する園を「練馬こども園」として認定し、
幼稚園と保育所の機能を併せ持つ「幼保一元化」を独自に推進していこうという考えのようです。
この試みは、全国で初めてだと区が発表しています。

現在は練馬区内には38の私立幼稚園がありますが、
長時間の預かり保育を実行している園は現在7園しかないとの事。
これを今年度中に20園を認定して、運営を開始させるとの事です。

また、主に2歳児までを受け入れている認可外保育所
「認証保育所」や小規模な保育所とか幼稚園との提携を強めて、
子どもが3歳になって幼稚園に移るようなことがあっても
、継続して保育を受け入れられる仕組みを整えるとの事です。

少子化という事を考えれば、今後、子どもの数は減っていくと考えられるので、
保育所を増設するというのではなく、既存の施設を上手く活用して、
受け入れを広げていきたいという考えがあるようです。