事前確認→働く保育所での給料面や待遇を把握

どの業種にでもいえることですが、
俗にいう「ブラック企業」のような待遇の民間保育所も残念ながら存在しています。
異常なまでの過度なサービス残業、仕事にみあわない低賃金といった環境に悩まされ、
辞めていく保育士が多数いるのも事実です。
保育士という職業にはお金では測れないやりがいというものがあるといわれますが、
やはり、働いた分の対価としての給料も重要な条件の一つとなるのではないでしょうか。
保育士さん自身に心の余裕があれば、
よりよい状態で子どもたちと関わっていくことができるはずと考えるのは
間違いではないと思われます。

よりよい保育士さんとなるためにも、事前にしっかりと、
働く保育所での給料面や待遇を把握しておくことが大事になるのではないでしょうか。

正直、求人票だけでは、なかなかその施設の実態を把握することはできませんが、
「福利厚生や休みが安定している施設の特徴」としては、
公立保育所から民営化された保育所(公設民営)、認可保育所、
企業内保育施設、院内保育施設を展開している企業が運営している所は
安定しているといえるのではないでしょうか。

それと同時に「事前によく待遇を確認しておきたい施設の特徴」は、
求人票の内容が不明瞭なところ、小規模な保育所、
「結婚したら退職」といった暗黙のルールのようなものがある施設に対しては
しっかりとした待遇の事前確認が必要だと思います。

安定している施設の特徴の中の「民営化された保育所」についてですが、
まず公立保育所が民営化される場合、
その民間保育所は行政側から選定されて運営を委託されます(認可保育所)

保育所ならどこでもいいというわけではなく、認可保育所の場合では、
国が認めた設置基準をクリアして都道府県知事に認可された施設であることが条件になります。
決して、入札や抽選で運営の権利を取得できるわけではありません。
つまり、安定的かつ長期的に運営できるような、財政的に磐石なところでないと、
これには選定はされません。

財政的に問題がない施設ならば、
給料面でもしっかりとしている傾向があるといっても過言ではありません。

また、給与面での安定は、離職率の低さにも繋がると考えられます。
「民営化された公立の保育所」は就職先の一つの基準として参考になると考えられます。