子育て支援員は保育士不足の解消にプラスとなるか

保育士不足を解消するために、
来年度からの子ども・子育て支援新制度によって
「子育て支援員」という方々が保育士さんをサポートしてくれることになったのですが、
12月16日に、子育て支援員研修制度に関する検討会というものが開催されたようです。


その前にまず、「子育て支援員」になるためには、
どのようにすればいいのかという事を説明しなければなりませんよね。

子育て支援員には、研修を受ける事によってなることができます。
その中味は、国の指針にそって各自治体で行われることになっています。

まず、共通の研修が10時間ほどあり、
その上で、それぞれの方向にむけた、追加の研修を受けて支援員になる事ができます。

追加の研修の時間は、
少ないものでは5時間程度(乳児院や児童養護施設、学童保育で働く場合)で、
定員数が19名以下の小規模保育、一次預かりなどの保育施設で保育士さんのサポートをする場合は、
10時間から15時間程度の追加研修が必要となります。

これらの研修をして、「子育て支援員」となる事ができます。

16日の検討会で、「現場実習などの研修を義務付け、
研修を終了した人を都道府県が認定する」とし、下記の認定基準ができたようです。

都道府県などが主催する、
子どもの成長や虐待など8つの科目の基本研修を合わせて8時間受講することや、
乳幼児の心理やけがをした際の応急処置などの専門研修、
それに2日以上の現場実習などを義務づけています。

必ずしも育児経験者である必要はありませんが、
「子育て支援員」は育児経験のある専業主婦が
活躍できる場としての位置づけという要素もあるため、
研修の内容が明らかになれば、どのようなことを学んだのかという事がわかると、
利用者側も判断しやすくなるのではないでしょうか。

子育て支援員の認定は来年4月から始まることになっており、
厚生労働省は都道府県などに対し
定期的にフォローアップの研修を行うことを求めることにしているとの事なので、
安心できる要素も盛り込まれていると考えてよさそうです。

ただ、保育士不足を解消するということだけでなく、
実際に接する事になる子どもたちのこと、
子どもたちのために、しっかりとした「子育て支援員」を考えて整えていって欲しいと願います。