保育料金の差

各自治体によって保育料が違うという事は、意外と知られていない事実のようです。
どうしても保育園というと、待機児童数の問題やその質が注目される事が多いようですが、
保育料について注意してみる必要もあるのではないでしょうか。
保育料は自治体によって保育料は大きく異なり、
月の保育料で2万円以上も差があるということをご存知でしょうか?

待機児童の問題が深刻化している状況から、
大都市においては保育園に入りやすい自治体を求めて引っ越すという方もいらっしゃいますが、
その自治体の保育料が幾らなのかという事をしっかりチェックしておかないと、
その負担の大きさに驚かされることになるかもしれません。

例えば、渋谷区の認可保育園の場合、
年収が300万円の保護者の場合は保育料は0円となっています。
認可保育園の保育料金は世帯の収入に比例させて決めいるのでですが、
その計算方法とはそれぞれ異なるのです。
世帯年収が300万円のケースで東京23区内で比較してみると、
最も月額の保育料が安いのは前述の渋谷区で0円となっています。
その逆に、月額が一番高いのは足立句で21,000円となっています。
年間で25万円以上の差が生まれており、
世帯年収が年収300万円の家族にとっては、こ
の差は非常に大きいといえるのではないでしょうか?

ちなみに待機児童の改善、
対策に積極的といわれている横浜市は25,000円と
23区のどの区よりも高いという事実があります。
そう考えると、
待機児童が少ない事と保育料はあまり関係がないという事がいえるのではないでしょうか。

世帯年収の違いによっても、保育料は変化するようで、
これが世帯年収900万円のケースでは、23区で比較したい場合、
大田区が一番安く月額34,000円で、
最も高いのは世田谷区と豊島区で月額53,300円となっています。

横浜市は、23区のどの区よりも高く69,400円となっています。

東京都には独自の制度である認証保育園があり、
一般的には認可保育園より認証保育園のほうが保育料が高いと思われています。
実際は、認証保育園の保育園はそれほど高くないというと驚かれるのではないでしょうか。
保育料に大きな差がつかないように、
ほとんどの区では認証保育園に通う世帯には補助金を出しています。
23区では、認証保育園に通う世帯に補助金を出していないのは江戸川区だけとなっています。

補助金を出していることで、中野区、渋谷区、荒川区の3区は、
認可保育園と認証保育園の保育料はほぼ一緒となっています。
中央区、豊島区、墨田区、台東区では、
認可保育園と認証保育園の保育料の差額の大半を、世帯に補助金として支給しています。

世帯収入に応じて世帯への補助金額を決めている区も多くなっています。
引越しを検討されている方は、
保育料の負担は年間で見れば大きくなる事を踏まえた上で検討された方がいいのではないでしょうか。