サポウイルスに注意!

感染性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種
「サポウイルス」の集団発生が相次いでいるとの事です。

「サポ」の名前は、発見された地名である札幌に由来しているとの事です。
ノトウイルスと同じカリシウイルス科に属しており、小腸の粘膜で増殖するとのことです。

今月に入り、保育園や学校、福祉施設などで多数の患者が出ているようです。
下痢や嘔吐などを伴うもので、中学校での集団発生があったことも発表されました。

対策として、うがいや手洗いといった予防策の徹底や、
嘔吐物や便で汚れた床や用具の消毒が必要となるようです。

食中毒の件数もノロウイルスに次いで多くなっており、
調理従事者の関与が指摘される集団食中毒の事例も少なくない事から、
調理従事者は細心の注意を払う必要があります。

嘔吐や下痢、発熱などが主な症状となっており、
潜伏期間は12〜48時間で、発症期間は1〜2日間で、
酷いケースは1週間ほど症状が続くようです。

やっかいなことに、症状が消えた後も1〜2週間ほど排泄便にウイルスが混ざるため、
二次感染への注意が必要となります。

現時点で、サポウイルスに効果がある抗ウイルスの薬はないとの事で、
脱水症状がひどい場合は輸液など対処療法を行うしかないようです。

国内では、教育施設で感染が広がる事例が後を絶たず、
教育施設や社会福祉施設に対して、注意喚起を訴えており、
複数の患者が発生した際は、速やかに保健所に連絡することを求めており、
調理や食事の前、トイレの後などに手を十分洗うことを促しています。