子ども・子育て支援新制度に合わせ、保育所申し込みの仕組みが変更

来年度四月から始まる、子ども・子育て支援新制度に合わせ、
保育所申し込みの仕組みが今年から変わっています。

子どもを預ける保育所が見つかるかどうかで、母親らが働けるかどうかが決まってしまうので、
不安を抱えながらも、親は保育所に入れる活動に奔走していています。

新制度では、認可保育所に加えて、認可外保育所も一定の基準を満たせば、
新たに認可施設として国の補助を受けられるとなっており、
保護者が自治体を通じて申し込む施設が新たに加わる事が見込まれています。

新しい制度により、保護者の側の手続きとして、
市町村への保育の必要性の認定申請というものが新たに加わっています。

その審査の結果、
認定されれば保護者は希望する保育所を市町村に申し込むという形になります。

ただし、定員より希望者が多い場合は、市町村が選考する事になっています。
希望者が多い時は、認定されても、保育所に入れない可能性があるという事です。

今回の新制度に合わせて、
例年に比べ、来年四月入所の申し込みの締め切りが早くなっている自治体が多くなっています。

それに比べて、申し込み方法や入所の優先順位、
選考基準などがギリギリまで公表しなかった自治体が多くあり、
保護者に不安を募らせていました。


今まで認可外保育所には、保護者は直接に申し込む事ができていましたが、
新制度が出来る事で、現在、認可外の保育所も認可に移行しようとしている場合は
、今年から自治体に申し込むようになり、施設に直接申し込むことはできなくなっています。

認可保育所に申し込みをしていても、最悪、入れない場合も考えて、
認可保育所に移行しない認可外保育所に来年4月分の保育料を先払いしてまで、
入所を確保している方もいるようです。

働きたい母親らにとっては、保険という形なのかもしれませんが、
認可保育所に移行しない認可外保育所の中には既に
かなりの人数の待ち状態になっている施設もあるようです。

これも新しい制度がもたらしていると考える事ができ、
本当にこの制度がプラスに働くのか疑問を感じている方も少なくはないようです。

子ども・子育て支援新制度 は、待機児童の解消などのために、
国が基準を緩和して保育の受け皿を増やすことを目的とした制度といわれています。

受け皿を増やすために保育の必要性が認定されれば、
保育施設に入所できるようになる仕組みとなっていますが、
いろいろな意味で、
保育所などの整備は追いついていないという現状を打開するための方策は棚上げというか、
ほったからしになっているのをどのように改善するつもりなのでしょうか?

まずは、待機児童をなくすという、あくまでも表面上や体裁を気にしただけの対策では、
いつかツケが回ってくる危険性を含んでいるのではないでしょうか?