認可保育園に入所希望の待機児童数

9月12日、厚生労働省の全国集計で、今年4月1日時点で、
認可保育所への入所を希望しても入れない待機児童は2万1371人だったことがわかりました。

保育所の定員は前年の同時期に比べ、4万7千人分(2.0%)増えて233万6千人となりました。
また、保育所を利用する児童数もほぼ同数の約4万7千人増えていて、
226万6813人となったとの事です。

これで、2001年の約183万人から14年連続で過去最多を更新している事になります。

今までは、保育所を利用する事ができなくて、仕事をすることを思いとどまっていた人が、
環境が整いつつあるので働いてみようかと思っている人が増えてきていると考えられ、
潜在的な保育需要が掘り起こされつつあるとみられるようです。

ただ、実際には待機児童はわずか1370人しか減っておらず、
解消が進んでいないという見方もできます。

一応、4年連続で待機児童は減少しているということにはなるのですが、
利用希望者の数も右肩上がりで、
依然として高水準が続いているというのが現状と考えられるのではないでしょうか。

市区町村別で最多は、東京都の世田谷区で1109人となっています。

ちなみに東京都世田谷区の保育士求人はこちらになります

政令都市では、
千葉市、名古屋市、福岡市、京都市の4市が前年の4月から減少して0となりましたが、
前年に解消していた横浜市は今年は20名の待機児童が出てしまいました。

前年から100人以上増えたのは、
東京都の世田谷区、大田区、目黒区、江戸川区と熊本市と、沖縄県の糸満市になります。

100人以上の減少は、
東京都の杉並区、港区、江東区、東京以外では、
福岡市、川崎市、名古屋市、神戸市、大阪府吹田市、沖縄県八重瀬町になりました。

ただ、この待機児童として数えられる条件も、非常に曖昧といわざるを得ないので、
待機児童としてカウントされない保留の児童数を入れると、
どれだけの数に膨れ上がるのかは想像もできないくらい、
希望する保育施設に通う事ができない児童数になるのではないでしょうか。