保育士さんの需要

少子化という問題は、これからの日本という国の根幹に関わる問題です。
出生数は、ここ3年くらい減少をつづけ、
年間出生数が100万人を切るのも時間の問題といわれています。

少子高齢化社会の進行は、現状ではストップする事ができないとなると、
将来の日本にも大きな問題となる事は間違いありません。

子どもの数は減っているのに、保育士の需要が高くなっているのには理由があります。

保育園は、
共働きなどで子どもとずっと一緒にいられない親に代わって保育をするところと考えられています。

この事から、管轄も幼稚園とは異なって、厚生労働省が保育所の管轄となっている理由になります。

保育所には、0歳から入れる施設もありますし、預かる時間も原則では8時間となっています。

これに対して、幼稚園は教育をする場所という位置づけになっていて、
学校と考えて間違いありません。

預かる時間は原則4時間と短くて、入園できるのも満3歳からになります。

昔は結婚や出産をしたら会社を辞める女性が多かったのですが、
今は働き続けたいと思うお母さんが増えた事もあって、
幼稚園に通う子どもが減って、
反対に保育園に子どもを入れたいと思う人が増えています。

また、高度経済成長の時代には、
共稼ぎ家庭の方が珍しく、
一般的に働くのは男性で、
専業主婦として家庭の事をしているのが多かったという社会背景がありました。

現在では、働く女性のために、出産後の休みを取りやすくしているといわれていますが、
実際は会社を何年も休むと仕事に戻りづらいと考える人も少なくなく、
仕事自体も短時間で終わらせる事は難しいので、
預かってくれる時間が長い保育園を希望する人が多くなっています。

それでも都市部では待機児童の数が多いという事は明らかで、
国も2015年度から新しい支援制度をはじめます。

その内のひとつが、都市部でも保育園を造りやすいように、
定員が19人以下でもほかの基準が問題なければ、認可保育園として認める事などがあります。

そうなると、待機児童解消のためにどんどん保育園が増えてくるので、
保育士さん不足になると恐れられているくらい、
保育士さんの需要は上がるのではないかと考えられています。